比較で対決!フローリングワックス VS フロアコーティング

お家のフローリングをキレイにしたい。そんなとき、フローリングワックスとフロアコーティングのどちらがいいのかは、なかなか一概には言いにくいところです。

そこで、このページではフローリングワックスフロアコーティングのいろいろな検討項目を対決形式で比較してみます。

イメージだけで決めるのではなく、それぞれの特徴を分割して考えることで、自分が気にしているところもわかるはず。それぞれのバトルで、自分にとって大事なポイントを確認してみましょう!

バトル1 値段/コスト (その1)

フローリングのお手入れを考える際に、多くの方がまず気になるのがその値段。ここではDIYに限定して考えますが、フローリングワックスではかかる費用は材料費のみ。剥離剤で1000円以下、家庭用ワックス1Lで2000円前後という価格が相場のようです。

一方のフロアコーティングは、30平方メートルを基準とした場合の値段は15~20万円が相場。よって、値段バトルはフローリングワックスの圧勝ということになります。ただし、手間や効果、キレイな状態をキープできる期間も違うので、別の項目もぜひ参照してみてください。

バトル2 手間/コスト(その2

手間の少なさに関しては、フロアコーティングに分があると言えるでしょう。荷物や家具を移動して掃除をし、黒ずみを避けるための剥離、塗布をすべて自分でやらなければならないフローリングワックスは本当に大変な作業です。

でも、フロアコーティングを選択すれば、手間といえば業者の選定や見積の検討ぐらいのもの。あくまでもDIYでのフローリングワックスを前提にすれば、手間に関するバトルはフロアコーティングの勝ちとなります。

しかし、「大掃除の延長としてやってみよう」「お家のメンテナンスとして考えれば」という、ワックスがけが苦にならないタイプの方であれば、気にならないかもしれません。

試しにやってみる、というハードルの低さもフローリングワックスのメリットなので、このバトルはトータルで僅差の勝負となりました。

バトル3 1度の効果の持続期間

次に比較するのは、効果が「どれだけ持続するか」

フローリングワックスは、長くても半年で多少の劣化が見られ、中でも手軽に塗布できるスプレータイプやシートタイプのものは、さらに劣化が早いでしょう。つまり、フローリングを常にキレイに保つためには、長く見積もっても年に2回は剥離と塗り直しをしなければいけません。

フローリングでは、床材そのものをキズが目立つようになる10~15年が一般的な張り替えのタイミングと言われていますが、フロアコーティングは種類によっては貼り替えのタイミングを超える耐用年数となっています。中には、UVコーティングで20年を保証期間としている業者もあるほど。

よってこのバトルは、フロアコーティングの圧勝という結果になりました。

バトル4 コストパフォーマンス

1回にかかる金額とは別に、効果が持続する期間をもとにしたコストパフォーマンスで比較してみましょう。ここでは、フロアコーティングの最大の保証期間である20年を基準として考えてみます。

フローリングワックスの実施回数を年に2回、20年で40回と設定。一般的なワックスと剥離剤を買うとすると1回につき約3000円かかることになり、20年で約12万円。種類によって違いはあるものの、一般的な値段が15万円から20万円となっているフロアコーティングと比べ、フローリングワックスのほうがやや有利に思えます

しかし、フローリングワックスのその都度の手間は、どうしても大変なことだと言わざるを得ません。20年間には、体の不調や生活リズムの変化など、DIYでやることが困難になることも大いに考えられます。長い目で見たコストパフォーマンスの評価は低くなるという判断をしました。

数字には表れない、期間中の効果や美しさの持続なども併せて考えたコストパフォーマンスは、最初の投資額が高いとはいえ、フロアコーティングが優勢と言えるでしょう。毎日利用し、かつ経年劣化の度合いも含めたトータルな判断で、フロアコーティングの勝利となります。

バトル5 効果

次の対決は、フローリングワックスフロアコーティング「効果」について。

お家のフローリングをどういう状態にしたいか、という希望によって効果の良し悪しを考えてみます。

たとえば、摩耗(普通に歩いてもついてしまうキズも含め)や汚れの防止といった基本的な性能については、やはりフロアコーティングに分があるでしょう。

また、水性のフローリングワックスは含有される物質が放出されやすい欠点があるため、赤ちゃんやペットなど、床のすぐ近くで過ごす家族がいる場合はちょっと心配

その意味でもフロアコーティングのほうが安心であることは確かで、こうした効果の高さは勝負の結果を大きく左右するはず。

でも、「傷つきにくくなる程度でいい」「毎日の掃除が少し楽になる程度でいい」という希望であれば、効果的にはフローリングワックスで十分、という考え方もあります。

その選択肢の多彩さを考慮したスコア、7対3で、フロアコーティングの勝利とします。

バトル6 美しさ

仕上がりの美しさを比較すると、フローリングワックスは不利になります。

DIYが前提となるため、どうしても「必ずキレイに仕上がる」とは限らず、また年に2回ほどの実施だとテクニックをマスターするのも難しいでしょう。

一方のフロアコーティングは、専門技術を持つ業者による施工なので、仕上がりの美しさは段違いだと言えます。

フローリングワックスは、塗布の作業の際にどうしても必要となるのが「スピード」。ゆっくりと丁寧に塗ればいいというわけではなく、作業は手早く、ムラを作らずに進める必要があるのです。

しかし「手早く&キレイに」は、多くの方にとっては難しい作業。よってこのバトルはフロアコーティングの大勝利ということになります。

ただし、それほど美しさを求めないのであれば、このバトルはそれほど気にしなくていいかもしれませんよ…?

バトル7 1回の作業時間

最後のバトルは「作業時間」。部屋の広さや移動させる荷物・家具の多さに左右される面もありますが、一番のポイントは塗布後の乾燥時間です。

フローリングワックスは、ものによっては数時間の乾燥でOKという場合もありますが、少なくとも塗布した後は一日、完全乾燥させる必要があります

フロアコーティングの乾燥時間も同様で、作業時間に10~12時間程度かかり施工当日は乾燥のためにその部屋には足を踏み入れないのがベストのようです。

つまり、トータルでかかる「全体の作業時間」は両者とも約2日ということになり、この対決は引き分けということになります。

ただし、フロアコーティング業者の中には、独自技術で乾燥させ、自然乾燥よりずっと短い時間で施工が完了し、当日入居できるところもあるため、各社を比較・検討してみるのもおすすめです。

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