どうする!?ワックスフリータイプの床のメンテナンス

近年、「ワックスフリー(ワックスレス)」「ノンワックス」と呼ばれる特殊加工の床材が、フローリングのシェアを伸ばしています。

「フローリングワックス不要」ということがセールスポイントである一方、「フローリングワックスを塗ってはいけないの?」「メンテナンスはどうするの?」といった疑問も多く、そのメリット・デメリットが十分理解されていないのも事実です。

そこで今回は、この種のフローリングの実体とそのメンテナンス方法、美しさを保つために必要となる対策についてご紹介します。

 

「ワックスフリー」「ノンワックス」ってどういう意味?

床材自体に特殊加工されたフローリング

ここ数年で一般的になってきた「ワックスフリー」のフローリング。「ノンワックス」とも呼ばれるこの種類のフローリングを使った住宅は増加を続け、ワックスがけをして床の表面をコーティングするメンテナンスが必要ないことから人気も高まっています。

このフローリングは、床材自体に耐久性を高める特殊加工が施されているタイプのもの。ワックスがけをしなくてもキレイな状態を保つことができ、水拭きなどの簡単な掃除で汚れを落とせる点が特徴です。

また、小さな摩擦による傷もつきにくいことから、ペットや赤ちゃんと暮らす住まいに最適なフローリングとして注目されています。

ワックスいらず?のフローリングのメリット・デメリット

ワックスがけなしでも汚れを防げるワックスフリーのフローリングは、複合(合板)フローリングであることから反りやねじれにも強いというメリットがあります。それに加え、天然素材を使った無垢フローリングに比べて価格が低いということもメリットとして挙げられます。

一方、傷や汚れに対する高い耐久性があるものの、経年劣化に対するメンテナンスが難しいというデメリットも併せ持っているのがこのフローリングの特徴です。

通常のもので5~10年の耐久性があると言われていますが、年月が経てば特殊加工による効果も薄れ、光沢がなくなる、耐久性が弱まるといった問題が当然生じます。

つまり、ワックスフリーのフローリングは、ワックスがけなしでも「一定の期間」美しく保たれるというものであるということ。ご自宅の床材として選ぶ場合は、その点を意識しておくべきです。

 

 

「ワックスフリー」のフローリングはどうやってメンテナンスする?

ワックスがけはできる?それともご法度?

ワックスフリーのフローリングは、「ワックスがけなしで一定期間美しく保てる」ものであって、決して「ワックスをがけをしてはいけない」ものではありません。

この種のフローリングについても、販売元の各メーカーが専用のワックスを用意しています。それを購入して塗布するといったメンテナンス方法で、美しさを長持ちさせることも可能です。

注意すべき点は、必ずそのフローリングメーカーから専用のワックスを入手して塗布する必要があるということ。

他社のワックスや、市販のワックスを塗布しようとしても、特殊加工された床材の表面になじまず、はじいてしまって塗布できない、少しの摩擦でワックスの膜がすぐ剥がれてしまうといった現象が起こります。

また、防菌や防滑といった特殊加工の効果が失われてしまうというリスクもありますので、必ずそのフローリング向けにつくられたワックスを使用するようにしましょう。

永久に美しい状態が保てるわけではない

繰り返しになりますが、ワックスフリーのフローリングは「ワックスがけなしでも一定期間美しく保てる」もの。「ワックスなしで永久に美しい」フローリングではなく、何らかの保護をしなければ年月を経る中で劣化したり、汚れや傷が目立つようになるタイミングは訪れます。

そして、傷や汚れが目立つようになってしまうと、メーカー指定のワックスでも、また市販のワックスでも、元の美しさを取り戻すことはできません。フローリングワックスのプロである業者に作業を依頼したとしても、新品のようなフローリングに生まれ変わることは決してありません。

 

美しさをキープ&メンテナンス対応も可能なフロアコーティング

ここまでご紹介してきたように、ワックスフリーのフローリングはワックスがけの手間なく、日々のお掃除で汚れを防ぐことができるというメリットがあります。

しかし、フローリング自体の劣化を防ぎながら美しさを保つためには、何らかの対策が必要となります。最善の方法は、新築時や入居前にフローリングを保護する対策を行うこと。

中でもおすすめなのが、保証期間も長く、メンテナンス対応も充実しているフロアコーティングの選択です。ワックスフリーのフローリングにも対応可能なフロアコーティングを選び、ご自宅の床がキレイなうちに保護しておく。

そうすることで、日々のお手入れもラクに、長い期間美しい状態を保つことができるはずです。長期的に見れば、メンテナンス費用などに関するコストも抑えられるので、この方法はおすすめですよ!

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